授業⑮まとめの作業がスタート!

前回のおさらい

前回は、いすみ市の地酒「木戸泉」でお酒づくりに励みながら、日本の「酒」「発酵」文化を広める活動をしているジャスティン・ポッツさんの取材でした。

ジャスティンさんは、日本の「酒」「発酵」に魅了されて、日本人以上に日本を楽しみ、日本のすばらしさをもっとたくさんの人たちに広めようと活動を続けています。
日本人が日本自体の魅力になかなか気付けていない中で、ジャスティンさんが語ってくれた日本の魅力は、日本人の心に響き、「気づき」を与えてくれました。

「日本には本当にいい文化があるのだから、もっと日本人はその文化をエンジョイしよう!」

ジャスティンさんからのメッセージを受け取った、これからの日本を担う生徒たち。ジャスティンさんの「想い」に触れ、日本のすばらしさを再認識する機会となったことでしょう!

今日から図鑑完成に向けてまとめの作業!

ひとまず、前回の授業で「房総すごい人」の取材を終えた生徒たち。これから図鑑の完成に向けて、まとめの作業に入っていきます!

まず、班内で「探求テーマ」を決め、決まったら、磯木さんに班で決めたテーマを共有します。

生徒:「イタリアンのシェフ(川上さん)が来た時、『【店】ってなんであるの?』という探求テーマが浮かびました!」

磯木さん:「そのテーマにした理由は?」

生徒:「【店】がたくさん存在する理由がわからないからです。あと、なんで「店」として固定した場所にあるのか、移動してもいいのでは?と思ったからです。」

磯木さん:「班のなかで、なぜそのテーマにしたのかを話し合って、理由をもっと明確にしてみて。」

磯木さんは、班の中でよく話し合い、探求テーマを吟味するように促していました。

また、このような班も。

「探求テーマは『食べるとは?』です!」「いや、『食べる幸せとは?』です!」

磯木さん:「班の中で『テーマの共有』はちゃんとできてる?」

班の中でも、テーマが1つにまとまっていなかったり、テーマの認識が少しずつずれていたり・・・
「個人の関心を、班で共有することが大事」ということを、磯木さんは生徒たちに確認を促していました。

何が分かれば答えが出る?

探求テーマが決まったら、班の中で役割分担を決めます。これからは、「取材内容をまとめるチーム」「さらに探求するチーム」に分かれて作業です。「さらに探求するチーム」は、まずは一人で作業を黙々と進めていきます。

「人」ってなんだろう?
答えは、「心」ではないか?
「人」って何なのか分かりたい!という「心」がなければ、「人」って何がわからない。
この問い、何が分かれば答えが出そう?
人について知ることにヒントがありそう?

「何が分かれば答えが出そうか」・・・これにつまずく生徒が多数。

一方の「取材内容をまとめるチーム」。ふせんに書いて貼る、書いて貼る・・・の繰り返し。今まで取材したメモを基に、まとめ作業を進めます。

同じ認識で「探求」していく

「さらに探求するチーム」の、これまでの作業進捗を確認します!

磯木さん:「できた人はー?」

生徒たち:「(はーい)(^O^)/」

磯木さん:「じゃあ発表できる人!」

生徒たち:「(しーん…)」

あまり自信がない様子・・・

生徒たち自身の口から進捗がうかがえないので、磯木さんからアドバイス。

「『命って何だろう?』というテーマの班がありました。同じ班のメンバーでも、『命』って言う言葉そのものの起源で考えている人と、『命』自体のことを考えている人がいます。最初に設定する問いの解釈に「ズレ」があると途中で進めなくなってしまうので、認識をしっかり統一してみてください!」

同じ認識で、「テーマ」の問い、答えを考えていく。班で同じ方向を向いて「探求」していくのが、今後のまとめ作業では大事になってきそうです。次回の授業も引き続きまとめの作業!がんばれ生徒たち!

テキスト:椎葉康祐