授業⑧病院の事務長さんにインタビュー!

今日は2回目のインタビュー!

一度インタビューを経験したことで、目を見張る成長を見せた生徒たち。

今回の授業では、まず、今日行われる2回目のインタビュー(吉田外科内科の吉田淳さん)を前に、前回出た質問や探求テーマを整理します。

班ごと、与えられた時間の中で前回の質問内容をテキパキと整理していきます。少し慣れてきた様子も伺えました。
今回の探究班は4つの班。「まだテーマ決めてない〜。」と言いながらも、付箋にどんどん書き出していきます。

取材班は前回の授業中に決めたものから、質問の順番を入れ変えてきました。「収入はいくらですか?」の質問は後半に移動していました(笑)。
取材に決まった班が今回立候補した理由は「吉田外科内科に通院で行ったこともあり、地域でお世話になっているのでその歴史などを知りたいと思ったから」とのこと。

各探究班も、
「事務長として大切にしていること」
「吉田外科内科では何人働いているのか」
「吉田外科内科をなぜ継ごうと思ったのか」

などの質問を用意していました。

臨機応変&積極的に質問!

さあ、いよいよ吉田さんの入場。
前回のはじめてのインタビュー時よりも少しリラックス感があったかな?

取材班は11個の質問を終了したところで思ったよりも時間が早く、少し戸惑いを見せたようでしたが、その後すぐほかに用意していた質問プラスαを吉田さんに問いかけたり、吉田さんが答えたものに対する質問をするなど、臨機応変に対応できていました(吉田さんの答えに対する新たな問いを重ねられたところに大きな成長を感じました)。

最終的に、取材班から出た質問はトータルで30!
チャイムが鳴り、休憩を挟んでから17個も質問が出たことには驚きました。

地域医療は奥深い

取材班だけでなく、探究班やその他の班からも積極的に質問が出ました。
テーマが身近な「医療」ということも生徒たちの興味をより引いたこともありますが、回を重ねるごとに「自分たちが何をして、どこを目指しているのか」ということが彼らの中でよりクリアになってきている感があります。

地方の医療人材不足の問題、吉田外科内科の最終的な目標、後継問題、入院を閉めた理由、病気にならない方法、さらに深く医療のよさを問うたりと、私たち大人にも興味深い質問、興味深い答えがたくさんありました。

インタビューでは、医療の現場における「リアル」(過酷な労働環境や、資金のやりくりなど)にも迫ることができました。「病院は潰れないのか」という思い切った質問など、質問一つ一つが確信をついていて、生徒達の「質問能力」も、回を増してぐんぐん成長しています。

「病院の理想は、病院がなくなること。」

吉田さんが思い描く「理想」の社会は、みんなが健康で生き生きと暮らすことができれば病院はいらなくなるということ。

取材を通じて、吉田さんも自分の「仕事」に向き合うことができ、吉田さん自身にも「気づき」があったとのお話も授業のあとで頂きました。それは、取材を通して学んでいるのは、生徒達だけでなく、取材されるゲストの方もだということを表しているコメントでした。

これらをどう探究してどうアウトプットするのか、生徒たちが練り上げていく様子も楽しみです。

テキスト:田中藍子,椎葉康祐