お酒の魅力に迫る!~木戸泉酒造 蔵人 ジャスティン・ポッツ(Justin Potts)さん

ジャスティン・ポッツ(Justin Potts)さん

プロフィール

木戸泉酒造 蔵人/(株)ポッツ家プロダクションズ代表取締役。アメリカ合衆国シアトル市生まれ。2016年1月にいすみ市に移住。現在、岬中学校の近くのおうちに家族(妻とふたりの娘)と在住。

「はじめて日本に来たのは、大学卒業前の短期留学で3ヵ月ほど大阪に遊びに来たときでした。約10年、関東と関西で働くうちに日本の魅力にどんどんはまっていきました。その後、東京の会社に就職。イタリアで和食を広めたり、東北の農家さん達をニュージーランドやオランダやスペインにお連れして和食を食べてもらうイベントをやったりしていました。利き酒師(ききざけし)の資格を持ち、2016年1月から、冬場にはいすみ市大原の木戸泉酒造の蔵人(くらびと)としてお酒づくり。ほかにも同時に、日本食や日本酒の魅力を通じて日本の価値を上げていくプロジェクトをおこなっています」。

<インタビュー>

―ジャステインさんは、なぜ日本に来たのですか?

大学を卒業する前に、どこかに留学したいと思って、どうしようか迷っているときに先生に相談したんですが、相談するタイミングが遅かったため、「もう遅いからどこにも行けないよ!」と言われてしまいました。「何とかしてくれないかな?どこでもいいから!」と言ったら、「この日本の大学なら何とかなるかも」と言われ、それで決めた。

―日本はどうですか?

魅力があるというよりかは日本には良いところがたくさんあります。例えばお祭りですかね。お祭りはとても素晴らしいと思います。屋台がたくさん出ていて、にぎやかで楽しいですし、日本の伝統を守り続けていて良いと思います。だけど、こんなに楽しいことがたくさんあるのに日本人は思い切り楽しめてないと思います。もっと楽しんで良いのに!とぼくは思います。

―どういう仕事をしていますか?

ぼくは仕事をつくる仕事をしています。と言ってもよく分からないですよね(笑)具体的に言うと、お酒がおいしくできるような環境をつくる仕事をしています。

―お酒作りについて詳しく教えて下さい。

お酒作りはだいたい朝5時30分から夕方の17時30分までします。あと、前の質問でも言ったとおり、ぼくはおいしいお酒を作るための環境をつくっています。

―「利き酒師」とはどのような仕事ですか?

「利き酒師」とは、お酒について紹介やお酒の知識などを教える人です。正直いうとぼくはお酒について、机の上での勉強というのは全然していません(笑)。ぼくは勉強していると何のために勉強しているのか分からなくなってしまいます。なのでぼくはいろいろな酒蔵に行って、その場所で直接いろいろな事を教えてもらいました。

―どうやってお酒の魅力を広めているのですか?

イベントやプロジェクトをやって広めています。たくさんお客さんが来て、一緒にごはんを食べたり、さわいだりするので、毎日がお祭りのようでとても楽しいです。

―この仕事をしてよかったことは何ですか?

この仕事をしてよかったことは「出会い」ですね。お酒の魅力は人との出会いだと思いました。お酒づくりを通してもっといろいろな事をしてみたいと思うようにもなりました。

―日本に来て大変だったことは何ですか?

日本語が分からなかったので、お店に行ったときにすごく困りました。日本では、お店に入った瞬間、店員さんが大きな声で「いらっしゃいませ。」と話しかけてくるので、言葉の意味もわからないし、びっくりしてお店を出てしまったこともあります(笑)。でも、今は日本語も話せるようになったし、好きな日本語もできました。「テキトー」と言う言葉が好きですね。ぼくはテキトーな人間なので自分にぴったりだと思いましたね。あとは、まだまだ行きたいところたくさんあって、最近は鳥取県島根県などゆっくり行ってみたいと思うようにもなりました。

―家族は、ジャステインさんが日本で仕事して暮らしていくことに賛成または反対どっちでしたか?

家族の人はみんな反対でした。「どうして?」と家族に聞いたら、「日本で本当にやっていけるのかが不安だったから。」と言われました。今は、奥さんとふたりの娘がいます。奥さんと出会ったのは大学時代です。今は娘が二人いるので子育てもがんばっていきたいです。

―いつまでこの仕事を続けたいですか?

いつやめるか分からないけど、人生最後まで仕事を続けたいです。

―お酒作りの仕事をするまでは、何の仕事をしていたのですか?

関西ではゲームを通しての仕事をしていました。関東では日本各地のいい所を伝える仕事をしていました。その仕事も楽しかったです。

―最後の質問です。「仕事」とは何ですか?

自分が楽しめるのが仕事だとぼくは思います。もし自分が楽しめなかったらそれは仕事ではないと思います。みんなの将来の夢はなんですか?

<インタビューを終えての感想>

■初めてインタビューをして、質問を考えるのが難しかったです。インタビューをする相手が外国人だったので少し緊張しました。初めて外国人に質問しました。
ジャスティンさんは私たちの質問にわかりやすく答えてくれました。ジャスティンさんは、とても日本語が上手かったです。ジャスティンさんの話を聞いていて初めて知った事があります。「利き酒師」というものを初めて知りました。私は、お酒に興味を持っていなかったのですが、ジャスティンさんの話を聞いて、お酒の魅力を知ることができました。
私はジャスティンさんの名言というか名言みたいなのが心に残っています。その名言が「自分が楽しめるのが仕事」と言う名言です。私も、大人になったら仕事につく時に自分が楽しめる仕事につきたいと思います。この授業でパソコンなどを初めてやりました。難しかったけどとても楽しかったです。また、こういう機会ができたらいいなと思います。(中村未来)

■初めてのインタビューはとても緊張しました。質問を考えたりするのもとても難しかったです。インタビューはジャスティンさんが優しく分かりやすく答えてくれたので良かったです。
面白かったし、楽しかったです。質問の答えもびっくりする事がたくさんありました。ジャスティンさんは、外国人なのにとても日本語が上手でした。
利き酒師が、どんな仕事なのかを詳しく知れました。お酒を広めている理由や、お酒を作るための事などもたくさん分かりました。ジャスティンさんは、日本の事もとても良く思ってくれていました。お祭りなどにもとても興味を持ってくれていました。
外国の人が日本の事にこんなに興味を持ってくれて嬉しかったです。他にも、たくさん色々な事を教えてくれました。インタビューが終わった後に、握手もしてくれました。嬉しかったです。インタビューをするのはとても緊張したけど、とても楽しい時間でした。(田中里桜)

■私は今回のインタビューが初めてでした。しかも、相手が外国人だったのでとても緊張しました。けど、自己紹介のときやインタビューのときもとても明るくフレンドリーで話しやすかったです。
一番心に残っている質問は「好きな日本語は何ですか?」という質問です。ジャスティンさんの答えは「テキトー」でした。私は「ありがとう」や「楽しい」みたいな答えが返ってくるかなとおもっていたので、びっくりしました。
ジャスティンさんは、他の質問にも私たちに分かりやすいように答えてくれました。たまに面白い答えとかも返ってきてとても楽しかったです。初めてのインタビューでとても緊張したけど楽しくインタビューできたし、ジャスティンさんのやっている仕事の内容とかも詳しく話が聞けてよかったです。また、とても良い経験になりました。(石井怜)

<取材相手の活動を元に、生徒が考えた問い>


■世界の様々な課題がわかった。やはり、今のまま(バラバラ)の方が良い。理由… 1つになると、今よりもさらに課題が出ると思うから。
■国が1つになると争いが耐えなくなる。人が多くなり、食べ物が減って争いが起こる。
■問いの立て方が悪かった。アンケートの作り方が悪かった。自分たちの聞きたかったことがみんなに伝わらなかった。
■この問いは考えれば考えるほど、いろいろな想像ができて面白かった。権力争いは起きるかもしれないし、逆に1つになるから争いがなくなるなどが想像できる。いろんな可能性があって、この問いに対しての答えがないのかもしれない。今でも完全な、平和じゃないのに、1つにしたらリスクを背負うかもしれないと言う意見が本当にその通りだと思った。今後も、これについて深く考えてみたい。
■国がばらばらに分かれている方がいいという意見が多かったことに賛成!理由は、今が平和じゃないのに世界がひとつになったらかなり危険だと思うから!



■協力して生きていくためにあると思う。
■伝えるために必要!人生の中で必要。

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房総メディアエデュケーションプロジェクトは、中高生と取り組む、「問い」を起点に考える力をつけ、地域を発信するプロジェクトです。2017年度より、生徒一人ひとりを主人公にする、教育を核にした地方創生のための新しいカリキュラムとして有志数名で取り組んでいます。
元々すべて自己資金で始めた活動ですが、地域にお金を回す事で当活動を継続できたらと思い、地域の方々にご協力頂き、「返礼品つき寄付金支援サイト」をつくりました。返礼品はすべて房総のとっておきの品ばかりです。どうぞご支援ご協力頂ければ幸いです。
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