標識が無くても「いすみ市に来たんだな」って、わかるような町にしたい~NPO法人いすみライフスタイル研究所 副理事長 奥村雄司さん

奥村雄司さん

プロフィール

いすみ市(旧夷隅町)生まれ。高校卒業と同時にアイドルを目指して東京へ。人には説明できない数々の仕事と経験を経て、いすみ市に戻り、結婚。代々続く商家の家業を継ぐ(『(有)いたみや』専務取締役)。まちと仲間を愛する、1男1女の父親。中学校PTA会長を務める。シャッターサービスが本業だが、いすみ鉄道のムーミン人形を制作したり、いすみ産竹ドームを千町保育所跡地に設置するなどしている。元 国吉中学校PTA会長、PTA顧問 、学校評議員/元千葉県立大多喜高校野球部保護者会『大球会』会長/いすみ市消防団第2分団分団長

【NPO法人いすみライフスタイル研究所】

いすみ市を中心とする地域住民やまちづくりを推進する各種団体などに、まちづくりに関する事業や各種サポート事業などを行い、元気で活力のある住民の育成と健全で豊かなまちづくり、地域資源である自然環境の保全など公益の増進に寄与することを目的に活動するNPO法人。

<インタビュー>


―いすみライフスタイル研究所は楽しいですか?
とても楽しいです。いろいろな大学の人が研究所に来てくれたり、インドネシアなど様々な外国人が来てくれて話すこともあるので凄く楽しいです。

―奥村さんは、昔、なんでアイドルを目指したのですか?
近所の人から「かっこいい」「かわいい」と言われていたから、モテたいから、有名人になりたいと思ったからです。

―いすみライフスタイル研究所に入ってよかったことは何ですか?
きっかけは10年前。「いすみ市を良くしていこうよ」ということで入りました。

いすみ市長者商店街にある、いすみライフスタイル研究所。
いすみ鉄道の乗客を楽しませるムーミン人形は奥村さんが制作したもの。

―いすみライフスタイル研究所の仕事は週に何回ありますか?
毎週1回、ミーティングがあります。

―いすみライフスタイル研究所が一緒に仕事をする‟まちづくりを推進する各種団体”とはどんなものがありますか?
いすみライフスタイル研究所には、県外からも依頼がきて、まちづくりに関する事業や各種サポートなどを行うことがあります。ものを作るのが昔から得意で、いすみ鉄道のムーミン人形を制作したこともあります。

―なぜ地域や町づくりを推進するいすみライフスタイル研究所をつくったのですか?
いすみライフスタイル研究所の前身である街づくり協議会が無くなってしまうタイミングで、この活動は大事だし、何とかして続けていく必要があったからです。

お店を始めたい人が最初のステップに使える「長者マート」も運営。

―いすみライフスタイル研究所以外で、奥村さんにとって、今までで仕事で一番大変だったことは何ですか?
自分は金髪にしていることが多いので、髪の毛の色で人柄まで悪く見られたりしたことです。今は、大変な事でも大変だと思わないように仕事をしています。

―いすみライフスタイル研究所はボランティア活動なのに、どうして大変な仕事を引き受けているのですか?
中学1,2年のとき人を傷つけてしまうことが多かった自分に、先生から「人生の分かれ道があったら大変な方を選びなさい」と言われました。この事をきっかけに大変な方にいくと、いい事が分かったんです。

―これからみんなでやってみたい事は何ですか?
いすみ市を有名にしていく事です。

NPOでは空き保育所でのマーケットも6年間運営してきた。

―これからいすみ市をどうしていきたいですか?
いすみ市の標識がなくても、「いすみ市に来たんだな」ってわかるような町にしたいです。人の温かさとか、雰囲気を協力してつくっていきたいと思います。

―いすみライフスタイル研究所で働いている人は何人いますか?
スタッフが15人、給料をもらっている人は1人です。

―収入はいくらですか?
昔はいろいろやっていたので月に130万円位だったときもあったけれど、今は平均的な収入です。本業はシャッターサービスで、いすみライフスタイル研究所からではなく、シャッターサービスからもらっています。

―いすみライフスタイル研究所の活動を行うやりがいはなんですか?
『田舎暮らしの本』という雑誌の 「住みたい田舎ベストランキング」でいすみ市が1位だったんだけど、「それはいすみライフスタイル研究所のおかげだ」と人に言われたことです。

<インタビューを終えての感想>

■私は奥村さんをインタビューして、いすみ市のことをもっと知ることができました。初めはとても緊張していて、うまく質問する事ができなかったけど、そんな私たちに奥村さんは、優しく、わかりやすく、面白く、答えてくれたので安心して質問する事ができました。
奥村さんの話で印象に残ったことは、2つあります。1つ目は、これからいすみ市をどうしていきたいかということです。私たちのために、もっともっとよくしようと考えてくれているのだなと思いました。そのために私たちにもできることをして、いすみ市をよくしていこうと思いました。
2つ目は、奥村さんの黒歴史です。昔、少し危ない仕事をしていたという話です。私は、その話を聞いて、びっくりしたけどとても面白く話をしてくれたので、楽しく話を聞くことができました。
今回、奥村さんにインタビューをして、いすみライフスタイル研究所の仕事を詳しく知ることができたし、いすみ市のことをもっとよく知ることができたので良かったです。とても勉強になりました。(伊藤瑠奈)

■私は奥村さんをインタビューして、いすみ市の良さを知ることができました。初めは緊張のあまり声が小さくなってしまったけれど面白い話や丁寧な対応ですごく安心して質問することができました。奥村さんはいすみライフスタイル研究所で働いています。
奥村さんの作ったムーミン人形は私も見たことがあります。ムーミン人形はすごく可愛くて印象深かったものなので奥村さんが作ったものだと知ってびっくりしました。
特に印象に残った話は、奥村さんがある先生から「人生で分かれ道があったら大変な方にいきなさい」と言われた話です。これを聞いた時、「大変な方に行っていろいろ経験しよう!」と思い、すごく勇気をもらいました。今後、またインタビューをすることがあったら、質問をふくらませて、もっとうまく話せるようにしたいです。(浅野遥子)

<取材相手の活動を元に、生徒が考えた問い>



■自然豊かなとこや安心等の意見や、交通の便が良いや、買い物がたくさんできるなど、それぞれで、街の良さとはなんだろうということについての意見が違うことがわかった。
■田舎と都会、日本と外国で、街の雰囲気が全く違うことが分かった。


■まちづくりの具体的なやり方とかわからなかった。


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房総メディアエデュケーションプロジェクトは、中高生と取り組む、「問い」を起点に考える力をつけ、地域を発信するプロジェクトです。2017年度より、生徒一人ひとりを主人公にする、教育を核にした地方創生のための新しいカリキュラムとして有志数名で取り組んでいます。
元々すべて自己資金で始めた活動ですが、地域にお金を回す事で当活動を継続できたらと思い、地域の方々にご協力頂き、「返礼品つき寄付金支援サイト」をつくりました。返礼品はすべて房総のとっておきの品ばかりです。どうぞご支援ご協力頂ければ幸いです。
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