「お店と料理を通じて、人と人が繋がってほしい」~イタリア料理店「Trattoria GIFT」川上豊さん

川上豊さん

プロフィール

イタリア料理店「Trattoria GIFT(ギフト)」シェフ。埼玉県出身。2014年にいすみ市に移住。
地元で焼鳥店を開店したあと、東京へ出てBarや居酒屋やレストラン等で働き、やがてイタリア料理やヨーロッパの料理に興味を持つ。知人の紹介でいすみ市へ来て、イタリア料理店「Trattoria GIFT(ギフト)」を開店。
豊かな自然に恵まれ、数々の特産物を誇るいすみ市を「美食の街」として広く発信するための『いすみ CLUB RED プロジェクト』の料理人のひとりにも選ばれ、料理でいすみの魅力を発信中。料理をはじめた最初の記憶は、子どものころ両親が共働きだったため、簡単な食事を自分で作っていたこと。

【イタリア料理店「Trattoria GIFT(ギフト)】
2016年にオープン。季節の素材にこだわったパスタやピザなどを出している、本格イタリアンのお店。「地元の方々、海産物、農産物、等々素敵なものがいすみ市にはあります。それらをおいしく頂きたい。いつもそんなことを思って、キッチンに立っています」。

<インタビュー>

―『いすみ CLUBRED プロジェクト』とは何ですか?
日本全国の優秀な料理人と、いすみ市のお店や料理人とが一緒にいすみ市を盛り上げるプロジェクトで、いすみ市を「美食の街」として広く発信しています。

―子どもの頃の「将来の夢」について教えてください。
父が大工だったので、それになりたいと思っていました。ですが、高校の時に父に大工になるのを止められたので、大工にはなりませんでした。

―シェフになるまでのことについて教えてください。シェフになって自分のお店を持つまでにはどれくらいかかりましたか?
シェフ(料理長)になるには、長い年月と知識に創造力や技術力が必要です。その後も日々勉強ですけどね。でも、自分の店を持つのは最低限の知識と技術とお金があればなれますよ。その後の生活は分かりませんが…(笑)

国道128号線沿いに店を構える「Trattoria GIFT」。

―初めて作った料理はなんですか?
サラダです。レタスをちぎりました(笑)。

―川上さんは、いつ頃料理に目覚めたのですか?
25歳くらいですね。そのあと、27歳で自分の焼鳥屋を開きました。

―今の川上さんのお店「Trattoria GIFT」を開くときのことについて教えてください。
お店を開くのには700万円くらいかかりました。「Trattoria GIFT」の「Trattoria」は、「食堂」という意味で、食堂のようなお店にしたいから「Trattoria」をつけました。「GIFT」は、「贈り物(与えられた才能)」という意味がありますが、「いろいろな国のいろいろな調味料や調理方法を、身近に感じて味わって欲しい」ということと、「お店と料理を通じて、人と人が繋がってほしい」ということを考えて、「GIFT」という名前をつけました。

―川上さんが、お店や料理に対して思うことを教えてください。
私にとって、料理は「日常」です。シェフとして、食材がどのように作られたか、どのようにして調理するかをいつも意識しています。ちなみに、「GIFT」の自慢は、イケメンシェフ(自分)です(笑)。

―(笑)。一年間で一番お客さんが多く来る時期はいつですか?
3月と9月が多いですかね。その時期は一日に40人くらい来ます。

―1番得意な料理はなんですか?
ピザです。ピザは生地から作り、のばして焼き上げます。出来上がってきれいだとうれしいです。ちなみに個人的にピザが1番人気だと思っています。

―実際にイタリアに行ったことはありますか?
行ったことが無いので行ってみたいですね。そこで郷土料理などを学びたいです。

―シェフになってケガをしたことはありますか?また、治るまでどれくらいかかりましたか?
包丁で親指の爪の半分を切ったことがありました。そのときは、一か月くらいで治りました。

―家族をお店に招待したことはありますか?もし家族をお店に招待したら、どんな料理を作ってあげたいですか?
まだ招待したことはないです。招待したら、エビ、アワビ、イセエビなどのいすみ市の食材を使って、特別な料理を作ってあげたいです。

―愛情を込めれば料理はおいしくなるのですか?
はい!もちろんです!

―仕事をしていて楽しいと感じるときはどんなときですか?
お客さんが「おいしい」と言って食べてくれたときや、思いつかないような食材の組み合わせを見つけたときです。

―どれくらいお店を続けたいですか?また、そのための目標は何ですか?
お店はずっと続けていきたいです。そのために「GIFT」という店をもっと知ってもらいたいです。また、「すごい」「おいしい」と言ってもらえるようなお店づくりをしていきたいです。

<インタビューを終えての感想>

■私は川上豊さんのインタビューをして、シェフのことについて、いろいろなことを知ることができました。川上さんが、面白い回答をしてくれることもあって、とても楽しかったです。
特に印象的だったのは、「『GIFT』の自慢は何ですか?」という質問に対して川上さんが、「イケメンシェフ(自分)です。」と答えたことです(笑)。あと、他の班の人からの質問で、「愛情を込めると、料理はおいしくなりますか?」に対して、「もちろん!」と、自信たっぷりに答えたことも、印象的でした。
誰かにインタビューをすることなんて、この先なかなかないので、貴重な経験ができました。取材をしてよかったです。取材の準備やまとめがとっても大変だったけれど、実際、取材をするのはとても楽しかったです。(藤平望羽)

■今回インタビューをして、「GIFT」のことやシェフのこと、川上豊さんのことなどについてよくわかりました。
川上豊さんにインタビューをして、印象に残ったことは、「豊さんが、お店や料理に対して思うことを教えてください」と質問したときに、「『GIFT』の自慢は、イケメンシェフ(自分)です。(笑)」と言っていたことが印象に残っています。あと、「シェフになってからケガをしたことはありますか?」と質問したときに、
「親指の爪の半分くらいを切ってしまいました」と言っていたのが印象に残っています。インタビューをするのは、初めてだったけれどうまく質問できてよかったです。(齊藤舞歌)

■インタビューをして、たくさんのことが知ることができました。特に印象に残っていることは2つあります。1つ目は、料理に愛情を込めると味は変わるということです。よく聞く言葉だけど、やっぱり大事なことなのだと思いました。
2つ目は、「美味しいとは?」です。川上さんは、美味しいとは、「心が満たされること、高級店ではなくても個人個人の満足感」と言っていました。その言葉が心に響きました。そして、美味しいという言葉の意味を深く考えたことがなかったけれど、川上さんはとても深く考えているな、と思いました。
今回、インタビューをさせて頂き、自分の知らなかったことなどを知ることができて良かったです。少し緊張したけれどきっとお店の人にインタビューをするのは最初で最後なので良い経験ができたと思います。(髙地希心)

■インタビューをした事がなく、初めてだったのでとても緊張しました。川上さんの事やお店の事などをたくさん質問できてよかったです。川上さんのお店はピザやボロネーゼが、美味しいと言っていました。私が「GIFT」に行った時もピザやボロネーゼはすごくおいしかったです。
私は、イタリアに行ってみたいと思ったので、イタリア料理などいろいろなことが知れてよかったです。とてもおしゃれなお店なのに働いている人が5人しかいないということにびっくりしました。ドレッシングやデザートも手作りしていると聞きました。とても大変だと思いました。
シェフでも指を切るなど怪我をすることもあってびっくりしました。あと、家族を招待したことがないと言っていました。家族を招待したら、エビやイセエビ、アワビなど、いすみの料理を作って出すと言っていました。あと、愛情を込めると美味しくなると言っていました。私もそうだなと思いました。いろいろなことが知ることができてよかったです。(田中カンナ)

■私たちは「GIFT」のシェフ川上さんにインタビューをしました。川上さんのお店では、たくさんのイタリア料理があるそうです。デザートやドレッシングなど手作りにこだわっていると聞いて驚きました。また、料理中に包丁で爪を切って大けがしたという話を聞いて、ちょっと怖くなりました。
お店を開くのに700万円かかったのは、大変だと思いました。お店の自慢を聞いたら、「イケメンシェフ(自分)がいること」と言っていました(笑)。「愛情を込めれば味は変わる」と言っていました。私はあんまり料理が出来ないけれど、川上さんが言っていたように愛情を込めて作っていこうと思いました。
今回、初めてインタビューをしました。最初は緊張してちゃんとできるか不安だったけど、楽しくできて良かったです。また、機会があれば、やってみたいです。(山口優月)

<取材相手の活動を元に、生徒が考えた問い>



■人間は働くためにエネルギーが必要です。それを取り入れやすくするために料理を作ったから。
食の歴史について知れてよかったです。

■食べ物の歴史を見たら、エジプトの時からやっていて驚いた。

■エジプトでは紀元前3000年のエジプト初期王朝にすでにパンが作られていた。他にも食に関する壁画があった。


■食べ物を食べても結局どうなるんだろうということがわからなかった。

■食べるとは、体に必要な栄養を取り入れ、体を大きく成長させたりする大事な役目。



■最初に店とは何だろうと考えて、店がなかったらどうなるんだろう、店ってメリットやデメリットってあるのかなって思って調べてみました。


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房総メディアエデュケーションプロジェクトは、中高生と取り組む、「問い」を起点に考える力をつけ、地域を発信するプロジェクトです。2017年度より、生徒一人ひとりを主人公にする、教育を核にした地方創生のための新しいカリキュラムとして有志数名で取り組んでいます。
元々すべて自己資金で始めた活動ですが、地域にお金を回す事で当活動を継続できたらと思い、地域の方々にご協力頂き、「返礼品つき寄付金支援サイト」をつくりました。返礼品はすべて房総のとっておきの品ばかりです。どうぞご支援ご協力頂ければ幸いです。
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