授業⑲「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」を使う!

前回のおさらい

「房総すごい人図鑑」づくりも大詰め。取材チームは取材内容を原稿にまとめ、インタビュー記事を作成。探求チームは、探求したい「問い」について、その「問い」を確かめる方法を考えていました。

ほかの人たちに尋ねるためにアンケートを作成したり、本やインターネットで調べたり、皆それぞれの方法で、「問い」について探求していました。

「オープン」と「クローズド」の質問

「問い」を探求する上で、多くのチームが「アンケート」を作成してほかの人の意見や考えを集める、という方法を使っています。

そこで、授業の最初に「相手」への質問の仕方、アンケートにおいての「聞き方」で役に立つエッセンスがウォームアップとして行われました。

それが、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」。

講師の磯木さんが例として、運営メンバーでイラストレーターの清水京子さんに質問をして、生徒に見せていきます。

例えば「クローズドクエスチョン」は、答えが「Yes」「No」で答えられるもの。

「専門学校に行ったらイラストレーターになれますか?」「イラストレーターの仕事は楽しいですか?」

など。

一方、「オープンクエスチョン」は、質問の答えが「Yes」「No」で答えられないもの。

「どんな絵を描いていますか?」「どのようにイラストレーターになりましたか?」

などです。

「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」を頭に入れたら、各チームで作成したアンケートを見直していきます!

どういう聞き方をすると、探求する内容が深まるかな?「問い」に対して、自分たちが考えた「答え」が導きだせるかな?と考えていきます。

探求する上で参考になるアイデアに触れた生徒たち。より探求内容が充実しそうです!

パソコンを使って取材内容をまとめる!

取材チームは、早いところはすでにインタビュー原稿が完成!

取材相手の回答が話し言葉になっている?会話文として成り立っている?原稿の分量は?内容はちゃんと盛り込まれている?取材相手の立場になったとき、その内容で本当に納得するものになっている?

一つ一つ確認したら、今度はパソコンに原稿を打ち込んでいきます!ウェブメディアに投稿する準備!

探求チームは「問い」について調べる!

一方の探求チームは、ほかの生徒たちに回答をお願いしたアンケートの集計。質問に対する答えとして、ポジティブな意見、ネガティヴな意見をまとめ、分類作業。

「これどっちに分類するの?「集計って何していいかわからない?」

「このYesの回答数、計算あってる?」

「まだ回答が全部集まってないみたい。集めてきて!」

それぞれ集計作業に悪戦苦闘?しながらも、アンケート結果をまとめる作業を進めていました。

肝心なのは、集計作業ではなく、アンケートをとった結果、「何がわかったか」。アンケート結果から見えてくる「探求テーマ」に対する答えをチーム内で話し合います。

こちらはパソコンで調べ作業。
人間はどうして「食べる」の?という探求テーマのチームは、体を作る食べ物について、その栄養素と働きをネットで調べていました。

気になるのは、各班の進み具合です。

早い班は早いが、遅い班は遅い。模造紙に探求テーマについて書き込むところで終わっている班もあれば、すでにアンケート集計を終えて、「探求テーマ」に対する自分たちの「答え」を出そうとしている班もありました。

とはいえ、授業はあと2回。限られた時間の中で、インタビュー記事を完成、探求テーマをまとめ、
ウェブメディアにアップロードするところまで終えます。

いよいよ、ゴールが見えてきた感じ!
来週もお楽しみに!


テキスト:椎葉康祐