授業⑯ひとりで考える。みんなで考える。

前回のおさらい

前回から生徒たちは「房総すごい人図鑑」の完成に向けてまとめ作業に入りました!班の中で「取材内容をまとめるチーム」と、「さらに探求するチーム」に分かれ、作業開始!

ところが「さらに探求するチーム」、同じ班なのに「探求テーマ」の認識がちょっとずつズレていたり、「何がわかれば探求テーマの答えが出そうか」のアイデアがなかなか出せなかったり、苦労している様子。

果たして、「房総すごい人図鑑」は無事完成するのか・・・?

探求チームに助け舟

「探求」、なかなか苦戦する生徒も多く、そこで考えるために頭を整理するための紙が配られました。

この用紙が与えられたことで、少しは考えやすくなったかもしれません。

「頭で考えるもの」と「体で感じるもの」

前回の授業で、「『命って何だろう?』というテーマの班内で、『命』って言う言葉そのものの起源で考えている人と、『命』自体のことを考えている人がいて、問いの解釈に「ズレ」があることががわかりました。

問いを考える、探求する上では、「認識の統一」が必要であることがわかりました。そこで、班の探求テーマを考える前に、「認識」についてのウォーミングアップ。

1. 頭で考えるもの
2. 体で感じるもの

「問題が簡単、難しい」というのは、1.頭で考えるもの。
「部屋が暑い、寒い」というのは2.体で感じるもの。

では、「面白い、嬉しい、悲しい」という感情は?

1.だと思う人(はーい)

2.だと思う人(はーい)

どっちにも手を挙げていない人もいます。

「どっちも!」

・・・つまり、1. と2. が混じるという考えもあるようです。

「じゃあ自分たちが探求しているテーマはどっちに分類されるかな?」

探求テーマが「頭で考えるもの」なのか、「体で感じるもの」なのか、あるいは「どっちも混じっているもの」なのか。その認識を統一できてるだけでも、班の中で探求テーマの認識統一ができそうです!

「問いを確かめる」問い?その問いを確かめる方法?

探求テーマを考える作業に戻ります。

生徒たちを見ていると、先ほど配られた用紙の、「問いを確かめるための問いは?」と「それを確かめるためになにをしたらいい?」の項目があまり埋まっていません。

埋まっていても、「なにをしたらいい?」の答えが「インターネットで調べる」が多数。

でもそれは、あくまでもインターネット上の答えであって、自分が考えた答えではありませんね。生徒自身で「答え」を出すために、安易に「ネットの答え」には頼らないでほしいところです。

一旦ひとりで一生懸命考えたあとは、考えて書いた内容が、別の班の人にちゃんと説明できるか、そしてちゃんと意味が伝わるのか試していきました。

一方で、「取材内容をまとめるチーム」はひたすらインタビュー内容をまとめています。机の上が付箋だらけになっていました。

「さらに探求するチーム」は、一人でまとめていたものを、班で共有します。

今後は、一人ではなく班でまとめていきます。考えるのも一人じゃないから心強い!?

「房総すごい人図鑑」、まとめ作業はまだまだ始まったばかり!
完成に向けてもうひと頑張り!次回の授業もお楽しみに!

テキスト:椎葉康祐